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tailwisdomのじゆうちょう

期日前投票してきた。

 投票日に投票に行くのが難しそうなので、期日前投票に行ってきた。
 ので、選挙に関して雑感とか。ちなみに、僕がどこに投票したとか、どの論点を重視して投票したとかは書かないつもり。

状況とか

 参議院に解散はないから、きまって3年毎に半分ずつ改選される。ということは、今回改選されるのは前々回の参議院選挙で当選した議員たちだ。その選挙では自民党の改選議席37に対し民主党60と民主が大勝したので、今回の選挙では、現職の民主党議員の議席を自民党が奪いに行く構図になる。
 ちなみに今回の改選とは関係ないけれど、前回の参議院選挙では民主党44議席に対し自民党が51議席と、自民が勝利している。これは民主の選挙戦略の失敗もあるようだけれど、当時与党だった民主党はすでに失調気味だったようだ。


でまぁ、そういうのをなんとなく踏まえつついろいろ。

選挙区選挙の投票

 選挙区選挙は死票が多い。
 例えば、定数が1人の選挙区に5人の立候補者がいて、100万票の有効投票があったとする。もし仮に各候補者がだいたい均等に得票したなら、平均してひとり20万票獲得する計算だから、20万票と少しを獲得した候補者が当選する。そうすると、有効投票100万票のうち残りの80万票弱は死票になる。つまり、死票のほうがはるかに多い計算だ。もちろん、選挙速報なんかを見ればわかるように、各候補者が均等に得票することは少なくて、1位の候補が2位以下の候補に倍近い得票をすることも珍しくない。特に、現職の候補者の地盤が強固だったりする選挙区ではその傾向は強いと思う。

 そういう選挙区選挙の場合、泡沫候補に投票しても単に死票になる可能性が高い。だから、自分の投票が死票になるのを避けるためには、ある程度当選の目がある候補の中から、いちばん支持出来る人を選ぶべきだと思う。
 例えば定数(当選者数)が1であれば、現職候補と有力な対立候補という構図になりがちなので、このどちらかから選ぶことになるのではないだろうか。3番手以降の候補に投票しても、その候補が得票数1位になることはあまり期待できないかもしれない。
 定員が2人以上の選挙区では、少し複雑になる。この場合も泡沫候補は選択肢から除外していいのだけれど、残った候補者の誰に入れるかについて、少し工夫の余地がある。例えば当選が確実視される候補がいる場合、その候補も選択肢から除外することが考えられるからだ。どういうことか。
 泡沫候補を除外するのは、その候補に投票してもその候補が落選し、自分の票が死票になる可能性が高いからだ。同様に考えると、複数定員の選挙区で当選が確実視される候補がいる場合、自分が投票してもしなくてもどうせ当選するならば、その候補への投票も、言ってみれば(広義の)死票のようなものだ。だから、自分の投票の効果を最大化するには、当落線上の候補(例えば、定数3の選挙区なら、3番手と4番手の候補のどちらか)に投票するのが有効になる。

 もちろん、以上の考察はある程度各候補者の得票数が推定できる場合で、かつ支持する候補者に選択肢がある場合だけだ。当落線上にいる候補者が誰かわからない場合や、支持ずる候補者が1人しかいない場合、ともかくその支持する候補者に投票するしかない。
 でも、無党派層の人なんかは、投票先を決める際に考慮に入れてみてはどうだろう。

比例代表選挙の投票

 比例代表制死票が少ないため、あんまり戦術を考える余地はない。支持政党に入れたらいいと思う。
 あえて言うなら、非拘束名簿方式を利用して、政党内での当選順の変更を試みるくらいだろうか。その場合は、支持政党内で当落線上の議員の名前を書くのが有効だろう。当選や落選が確実視されている候補者にあえて投票するのは、あんまり意味が無い。


支持する候補はいないが、落選させたい候補がいる場合

 マイナス票を投じることはできないので、対立候補を押し上げることで相対的にその候補を落とすことを狙う。本来落選する候補を当選に押し上げることで、入れ替わりに落選させるわけだ。ふつうに支持候補に投票するよりも精密な得票数の予想が必要だから、あんまり有効な方法ではないと思う。
 選挙区選挙では、当落線上の対立候補に投票するのが有効だろう。落としたい候補が複数定員の上位にいる場合はひとり押しあげても足りないけれど、かといって他に有効な手立てはない。
 比例代表の場合、対立政党に入れるか、政党内での順位変動を狙うかといった2択がある。前者のほうが堅実で、後者はけっこうリスキーだ。もし後者の投票行動を取る場合、落としたい候補のすぐ下の順位の候補に投票することになる。それで順位変動が起これば見事成功だけれど、順位変動と政党の獲得議席数の増加が同時に起こったら無意味だし、順位変動が起こらなかったら逆効果だ。
 基本的には、ネガティブ効果を狙った投票は難しいと思っていいと思う。

1票の力

 ここまでつらつら投票戦術について書いておいてなんだけれど、ひとりの投票行動が選挙結果を左右することはまずない。だから、自分が投票するときには、他の人も自分と同じような投票行動を取ってくれることを祈りながら投票することになる。あるいは、もっと積極的に他の人を説得する事もできるかもしれないけれど、僕はそこまで政治や選挙にコミットできない。

棄権とか白票とか

 投票を棄権する権利も白票を投じる権利もあるので、まぁ好きに行使したらいいと思う。
 ただ、棄権や白票って要は死票なので、政治に対する影響力はないだろう。たまに白票を「不信任の表明」という人がいるけれど、例えば仮に過半数の投票が白票だったとしても、別に選挙がノーゲームになったりするわけではなく、残った有効投票によって当選者が決まるのだから、少なくとも選挙のシステムは白票も棄権も区別されない。あえて言うなら、白票ならば年代別投票率なんかの算出上は投票扱いになるくらいか。

出口調査

 期日前投票だからか、出口調査はたくさんいた。
 試しに受けてみたら、「年代」「性別」「投票した政党(選挙区と比例のそれぞれについて)」「選挙とは関係なく支持政党」「前回投票した政党」あたりを聞かれた気がする。正直に答えたのだけれど、マスコミの投票者像をコントロールしたければ、嘘を答えてもいいかもしれない。例えば、選挙区選挙でいちばん支持する候補でなく2番目に支持する候補に投票した場合なんかでは、いちばん支持する政党を答えておくのもまぁ許容範囲なのではないだろうか。ダメかな。ダメかも。

選挙の限界とか

 各候補や政党の政策なんかを聞いて、もし自分の考えに完全に合致する候補、政党があるならハッピーなのだけれど、そうではないときはけっこう悩ましい。また、言ってることは正しそうだけれど、それを実現する手腕に疑問符のある候補や政党というのがあるかもしれない。そう考えると、投票による意思表示といっても、「俺はハンバーグが食べたいのにメニューにはパスタしか載ってないんですが」みたいな状況に陥ったりする。というか、僕の場合はたいていの選挙においてそんな感じだ。
 まぁ、間接民主主義を採用する以上そういう限界は当然存在するのだけれど、これはなんとかならないものか。政治家の能力が全体的に上がれば、もう少し悩むことは減るかもしれない。